Shinjuku Ranpo

あの子は井上洋子にあう
ために　デンマークから東京に来た
山手線で新宿へ行きたかったけど
寝てしまって　乗りすごした
池袋への　列車の中に
こういう放送が流れていた
Come with me don't feel sad
Dance with me come with me
住吉会と稲川会も
やっとこのたたかいをやめた
今は桜が満開になっている
恋愛の季節だから
新宿へ戻って来たかれは
やっと洋子という女の子に会った
彼女はもう　この賑やかな大都市
東京の大スターになっていた
彼を連れて　バーに来た
彼のために　こう歌った
Come with me don't feel sad
Dance with me come with me
あの子は　桜が散いた
この街を歩いていた
二十歳の男は
頑張れと叫んだ
花が道に散いた