Method of slow motion专辑介绍

異例のロングセラーとなった前作、2ndEP『Blue Building Blocks』から丁度2年、How to count one to ten待望の新作、3rdEP『Method of slow motion』を2014年10月8日に自主レーベルkiwiportから全国発売。

今作もあくまでpostrockという既成ジャンルを踏襲し、彼らの得意とする変拍子、ポップなコード進行、歪まないクリーンギターは更に洗練され、忠実にそのカテゴリーに収めつつも新たな試みを実践している。
収録されている楽曲は前作を裏切らない構成になっており、イージーリスニングとしても、複雑なテキストとして紐解くにしてもどちらでも聞き込めるアルバムになっている。

さらに注目すべきはpostrock に落語とラジオドラマを融合させた一曲"mathematics;re"。まるでHIPHOPのラップのような講釈をまくしたてる演目をラジオドラマ仕立てに変換、新しい世界観を構築している。
演じるのは、聴覚にだけ焦点をあて物語をつくりあげる興幻師、本名竜也と、天才と呼び声が高い革新派立川流立川吉笑。
演目は故・立川談志が確立し得意とした、数ある噺の中での最も音楽的要素の高い『鮫講釈』。言葉をBPM133のグルーヴに乗せ畳み掛けるような講釈と綿密に構築された流れる様なマスロックは癖になる一曲。

今作品は日本人なら一度は聴くべきと断言できる名盤だ。